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第82回若狭和田インカレ結果報告

2017年11月10日

2017年11月2日~5日まで福井県若狭和田マリーナにて第82回全日本学生ヨット選手権大会が行われました。

本大会は、全国から470級24校(72艇)、スナイプ級24校(72艇)。各クラス1校につき3チームが出場し、クラス別、合算得点による総合成績を競います。ここまでのビッグフリートは国内最大級のレースといっても過言ではなく、毎年大学の頂点を競う大会と位置づけされております。

本学ヨット部は9月に行われた近畿北陸の予選を3位で通過し、この大会に出場いたしました。

11月2日の大会初日は早朝から快晴に恵まれながらも風は弱く、選手たちは昼まで陸上待機に。その後、海風が吹き出し始めますが、風力はあがりません。午後1時過ぎに4ノット程度の風でスタートし、コース変更をしながら展開しましたが、70分のタイムリミットに間に合わず。大会初日のレースはおこなわれませんでした。

2日目は、天気予報通りの微風戦となりました。快晴ながらも風は弱く、陸のそよ風を目当てに出艇しますが、風は大きくまわってしまい、しばらく海上待機に。その後、不安定な風ながらもショートコースで両クラスとも1レースをおこないました。ここで伊藤・高仲ペアがトップを走り、幸先の良いスタートとなりました。波多野・大丸ペアも17位、飯田・三角ペアは67位となりましたが、合計得点は85点と7位スタートとなりました。

3日目。早朝から降り出した雨は、荒天を予感させますが、出艇時は風なし。しかし、ハーバー沖は波が高く、選手たちは出艇に手間取りながらも、えい航でレース海面へ向かいました。レース海面は波長の長い大きなうねりが入るものの、風は8ノット以下という不安定なコンディションです。風は大きくシフトして、スタート前にマーク設定を変更しながら470級がスタート。順調にレースが進むかと思われましたが......。
突然、北西方向からの雨雲(前線)が猛スピードで選手に迫ります。470級はアウター下マークを回航するところでノーレース。スタート前だったスナイプ級にハーバーバックの指示が出されると、海面は突風と豪雨、さらに高い波も重なってサバイバルに。沈艇、ディスマスト、セール破損が続出し、海上は緊迫の状況となりました。

さらに3艇の艇体放棄、またレスキューに出た救助ボートの転覆と乗員の落水・漂流もあり(人員は救助されました)、ほとんどの選手が安全にハーバーに戻ってからも緊張の時間が続きました。

各大学ともそれぞれ被害はありましたが、夕方、レース委員会は、最終日にレースする旨を発表しました。これまで1レースしかできてないことから(本大会は3レースで成立)、帆走指示書の変更等を含め、最終日のレース数やスケジュールが協議されることとなりました。

11月5日の最終日は、前日のうねりが残るなかを出艇。前日の協議の結果、スケジュールは帆走指示書通りとなり、最終スタート予告時刻12時まで2レースの勝負となりました。
注目された第2レース風は10ノット程度の風でスタートしましたが、潮がスタートラインに対し、押し出すような潮の流れで25艇がブラックフラッグ規定により失格となり、波乱の第2レースとなりました。
本学についても、1レース目でトップフィニッシュした伊藤・松本ペアがBFDによる失格となり、波多野・大丸ペアが30位、飯田・三角ペアが37位と140点の失点となりました。
続く第3レースは、4艇のUFD規定で失格を出しスタートいたしました。そのうちの4艇に本学の飯田・三角ペアが入っており失格となりました。波多野・大丸ペアが21位、伊藤・松本ペアは23位でした。

今回3レースのうち2レースで失格となり、走りでは他大学に対して渡り合えていたもののスタートの際の失格が響き、入賞を逃す結果となりました。

本大会の結果は、470級は慶応大、スナイプ級同志社大が勝利し、総合優勝は同志社大が獲得しました。

来年もインカレ出場し、上位入賞を掲げチーム作りを行ってまいります。
4回生はこれで引退となりますが、4年間本当にお疲れ様でした。

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